発言 1
この発言の公式記録◆15番(わたなべ友貴議員) 私は、杉並区議会自由民主党のわたなべ友貴です。会派の一員として、通告に従い、区政一般について質問をいたします。 質問項目は大きく2点、杉並区の防災対策について、杉並区のトイレ施策についてです。トイレ施策に関しては、トイレを切り口に、防災と子育ての視点からそれぞれ伺ってまいります。よろしくお願いいたします。 まずは、杉並区の防災対策について伺います。 さきの大きな台風は日本列島に甚大な被害をもたらしました。杉並区では、防災課や土木課の皆さんを初め、職員の皆様の御努力で被害が最小限に抑えられており、心より敬意を表します。そうした中でも幾つか課題はありました。全てを列挙することはここではしませんが、本日は2つの点について質問をさせていただきます。 まず1つ目は、区民への情報伝達手段についてです。 区のホームページがつながりにくくなったことは、先ほど他の議員から指摘がありました。情報伝達手段にはプル型とプッシュ型の2種類の方法があります。プル型はみずから能動的に情報をとりにいくこと、プッシュ型は、みずからの意思にかかわらず、自動的に情報を受け取ることです。区民がみずから情報をとれなかった今回のような場合には、区からのプッシュ型の情報伝達が重要になります。プッシュ型の情報伝達手段として、区では主に災害用ツイッター、災害・防災情報メールを準備しています。 そこでまず、区は今回、この両手段でどのような情報発信を行ったのか。あわせて、区民に対し情報伝達はどこまで図られたのか伺います。 プル型の情報取得の方法としては、例えばほかの自治体では、民間が運営する地域ラジオ、コミュニティーFMがあります。自治体が地域FMと災害協定を結び、災害時に区の防災情報を発信し続けてもらうようになっています。プル型の主要な手段であるホームページがつながらなくなった今回の経験から、杉並区でもこうした地域コミュニティーFMの推進を求めますが、この点は別の機会に質問をさせていただきます。 プッシュ型の災害用ツイッター、防災メールにも大きな課題があります。それは事前に登録が必要なことです。ですから、今後我々が考えていかなくてはいけないことは、どのように事前登録者をふやしていくかということです。そもそもスマートフォンを持っていても使い方のわからない方は、登録の方法がわかりません。そこで例えば広報課の職員さんが、防災訓練や区内イベントで、区民の方と御一緒にスマホを操作しながら登録のお手伝いをして差し上げるのもいいかもしれません。 一方で、スマホを使う若い世代の方も、そもそも区のツイッターや防災メールの存在を知らなければ、登録をすることはできません。江戸川区や港区では、平時から区の情報を伝達する手段として、スマートニュースというスマホアプリに区のページを導入し、ツイッター情報と常に連動させていたり、区の情報を随時アップしたりしています。このアプリは世界に約4,000万人ユーザーがいる有名なものですから、杉並区内にも相当数ユーザーがいることが想定されます。もちろんこの議場でも使っていらっしゃる方はいると思います。このアプリ内に杉並区のページを開設し、随時情報を発信したり、防災メールやツイッターの登録ページに誘導したりすることも有効ではないでしょうか。 そこで、区は、災害用ツイッター、災害・防災情報メールの登録者増加に向けて、今後どのような取り組みを進めていくのか伺います。 2点目は、河川を監視するカメラについてです。 杉並区は過去に河川の溢水を幾度となく経験しており、大雨時における区民の河川水位に対する関心はとても高いと言えます。そうした中、区民の皆さんが河川へ直接水位を確認しに行くと危険なので、区は河川カメラを設置して、インターネットで水位を確認することができるようにしています。 そこで、現在、区では、インターネットの気象情報ページで5カ所の河川カメラ映像を公開していますが、そのカメラの設置場所をどのように選定したのか伺います。 河川カメラは、区民が避難をするかの判断材料でもあると思います。カメラを見て、水位が上がってきているので避難しようとか、急な水位の上昇で、避難所へ向かうよりも自宅での垂直避難を選択しようという御自身の決断の一助になるわけです。そのときに、私は、今の5台というカメラの台数で役割を果たせているのか、正直疑問です。私の地元の杉並会館でいえば、善福寺川を渡って避難をされる方もいると思います。この方たちが避難の可否を判断するためには、避難所と避難経路にある善福寺川を渡るための橋をセットで考えてカメラを増設し、水位を確認できる範囲をより詳細にすることも必要ではないかと考えます。 そこで、河川カメラは、区民の水害への備え、避難するかの判断材料として大変有効だと考えますが、区が考える河川カメラの現状の課題と今後の取り組みについて伺います。 次に、災害ボランティアセンターについて伺います。 災害ボランティアセンターは、災害後、ボランティアをしてほしい人とボランティアをしたい人をマッチングさせる場所です。ボランティアと行政機関が連携して運営される災害ボランティアセンターは、いわば車の両輪です。互いに補完し合い、初めて機能するものです。杉並区は社会福祉協議会との間で災害時におけるボランティア活動に関する協定を締結し、社会福祉協議会に災害ボランティアセンターの設置を求めています。そこでまず、区が災害ボランティアセンターに期待する最も大きな役割は何であるのか伺います。 ボランティアの参加者には、みずから工具を持参し、フル装備でボランティアに来てくださる経験豊かな方もいれば、全く初めての方もいらっしゃいます。自分にも何かできるかもしれない、そう思い立ち、軍手やマスク、長靴など、最低限の装備でボランティアに来てくださる方々です。そうした皆さんに資器材をお貸しして、区内各地のニーズとマッチングをさせるのが災害ボランティアセンターの役割です。私がこれまで訪れた全ての被災地ではそうでした。 ところで、先日の区総合震災訓練の際、災害ボランティアセンターの運営スタッフになっている区民の方とお話をしました。ことし2月に行った災害ボランティアセンター立ち上げ訓練の際、センター内の備蓄品が充実しておらず、スコップすらなく、資器材の貸し出し訓練が十分にできませんでしたとのお話でした。私も、ボランティアに来た方全員分を賄えるほど大量の資器材を用意しておくことを求めるわけではもちろんありません。しかし、一定の準備を整えてボランティアの方をお待ちするのは当然のことではないでしょうか。いざ災害が起きたとき、せっかくお気持ちを持って杉並区にボランティアに来てくださる方に、お貸しする資器材がありません、どうしましょう、では申しわけがない。そうしたことにならないよう、今すぐにでも準備を始めるべきではないかと私は思います。 そこで伺いますが、ボランティアに参加してくださる方への支給備品、物資が少ない一方で、災害ボランティアセンターとなるウェルファーム杉並の備蓄倉庫には、まだまだスペースがあると聞いています。協定によれば、区と社会福祉協議会が相互に協力して必要な資器材を確保するとなっています。今後、この協定に基づき、区は社会福祉協議会とともに資器材の整備、充実を進めていくべきであると考えますが、区の見解を伺います。 次に、杉並のトイレ施策を切り口に、防災、子育て施策について伺ってまいります。 まずは災害時のトイレについてです。 災害時、トイレが暗かったり、待ち時間が長かったり、男女共同だったりして使いづらいと、トイレに行くことを嫌がり、特に高齢の被災者の方はトイレに行きたくない、トイレに行けないという心理的プレッシャーから水分をとらず、エコノミー症候群など発症する場合があります。ですから、災害時のトイレ対策を事前に考えておくことは非常に重要です。 トイレの備蓄という視点では、現在、マンホールトイレのような組み立てトイレや、ペール缶のような簡易トイレ、そして個人宅に備蓄されるような携帯トイレなど、多くの種類が出回っています。杉並区でもさまざまな災害用トイレを組み合わせて備蓄をしています。そこでまず、そのそれぞれの使用の考え方について伺います。 もっとも、幾らトイレの数というハードが充足されていても、衛生環境というソフトの面で、水が不足し、トイレの清掃や手洗いなどが行き届かなければ、ノロウイルスなどの集団感染の危険も高くなります。区が積極的に整備を進めているマンホールトイレは、下水道に直結してし尿を流下させるため、他の災害用トイレに比べて衛生面で優位性があります。しかし、災害時に体調を崩して軟便になり、便器の外に便を散らしてしまう方がいるかもしれません。また、トイレと下水道をつなぐ管には便がこびりつくこともあるでしょう。このような状況のままトイレが運用され続けるのであれば、衛生環境は最悪のままです。ですから、トイレ対策には備蓄という数、ハードの対策に加えて、衛生面という環境、ソフト面の対策も必要になります。そこで、区は、災害時のトイレの衛生環境をどのように確保していこうと考えているのか伺います。 そもそも区内の防災訓練や震災救援所訓練において、炊き出し訓練を初め、あらゆる備品を実際に使う体験型の訓練が行われる中で、なぜ災害用トイレは設置のみで、使用されることがないのでしょうか。もちろん、震災救援所訓練のような規模で災害用トイレを設置して、さあ、皆さん、使いましょうと言って、その場で使い始める人はなかなかいらっしゃらないと思います。私自身も恥ずかしくて、その場で用を足すことはできないと思います。 しかし、実際に使ってみて初めてわかることもあるはずです。例えば囲いのテントのすき間からのぞかれる心配があるだとか、車椅子の方が入るスペースがないなど、さまざまな課題が見つかるかもしれません。また、意外とにおいが気にならないとか、実際はこんなに汚くなるのかといった各自のシミュレーションにもなると思います。物事をリアルに想像するためには、体験をすることが一番です。 そこで、先駆的な事例として、宮城県松島市や佐賀県鹿島市では、小学校の運動会や地域のお祭りの際、市が災害用マンホールトイレを設置し、平時から住民に災害用トイレになじんでもらう取り組みを始めています。そこで出た意見をもとに改善を図り、女性用のトイレにサニタリーボックスを置いたり、荷物を置く棚をつけたりするなど、改善を図ったということです。実際に使わなければできなかったことです。 杉並区でも、例えば総合震災訓練のような防災イベントや、すぎなみフェスタ、善福寺川のお花見など、区民が多く集まりトイレの需要が高まるようなイベントの際に、マンホールトイレを設置してみるのはいかがでしょうか。そして、いざというときに災害用トイレを誰もがちゅうちょなく使えるよう、ふだんからトレーニングしておくべきだと思います。 そこで、区内でこれまで災害用トイレを実際に利用した実績はあるのか。 また、今後多くの区民の方に災害用トイレの使用を経験する機会を設けるような取り組みが必要であると考えますが、見解を伺います。 次に、地域区民センター、公園のトイレについて、本日は、これまで多くの議員が訴えてきたトイレの洋式化に1つ子育ての視点をプラスして、おむつ交換のためのベビーベッドの設置について伺ってまいります。 それではまず、地域区民センターについて伺います。 各地域区民センターでは、センターまつりなどのさまざまな催しにたくさんの方が来場し、楽しい時間を過ごします。その中にはベビーカーを押す御家族や赤ん坊を抱いている方など、乳幼児と参加する方もいらっしゃいます。乳幼児を連れての外出となると、避けては通れないのがおむつの交換です。場合によっては1日10枚以上おむつを消費するお子さんもいるとのことで、最近ではおむつの自動販売機というのもあるそうです。そうしたとき、例えば私の地元の荻窪にあるタウンセブンやルミネには、各フロアのトイレにベビーベッドが設置されており、そこでおむつを交換できるようになっています。 そこでまず、各地域区民センターでは、乳幼児のおむつの交換はどこで行うことを想定しているのか。あわせて、トイレ内のベビーベッドの整備状況を伺います。 トイレの設置を考える上で、バリアフリーとユニバーサルデザイン、この2種類の言葉が使われます。バリアフリーとは障害のある方や高齢者を対象とするものですが、ユニバーサルデザインは、障害のあるなしにかかわらず誰もが対象となるものです。すなわち、ユニバーサルデザインはバリアフリーを包含する関係にあります。 東京都の策定する東京都福祉のまちづくり条例施設整備マニュアルの「便所」の項では、車椅子対応トイレを「だれでもトイレ」と名づけ、多機能化を推奨し、人工肛門や人工膀胱からの排せつのためにストーマを造設したオストメイトの方への対応や、子育て支援として、ベビーベッドについてもだれでもトイレに設置する方針が記されています。つまりユニバーサルデザインの視点です。 もっとも誰でも利用ができるがゆえに、車椅子利用者やオストメイトの方のようにこのブースしか使えない人が、いざというときに使えないということも起こり得るのではないでしょうか。また、子育て中の方からは、ベビーベッドがだれでもトイレの中にありますが、おむつがえには時間がかかることもある、他の利用者に気を使い、利用をちゅうちょしてしまうこともあるとの声も伺いました。 ですから、私は、だれでもトイレにあらゆる機能を集約するだけではなく、トイレ全体に機能を分散配置して、個別に需要をカバーすることが区民ニーズに応える公共施設だと思うのです。そうしたときに、ベビーベッドを女性用トイレだけではなく、男性用のトイレにも設置するべきだと、きょうは提案をさせていただきます。 残念ながら、現在、地域区民センターにおいて男子トイレにベビーベッドは1つもありません。乳幼児を連れた男性も当然のように区民センターのイベントにいらっしゃいます。現在、子育て世帯では男性もおむつを交換することが当然になっているにもかかわらずです。 海外の例ですが、アメリカのニューヨーク州では、ことしの1月1日から、今後新築、改修される建物にある公共用トイレには、各階の男女トイレにおむつ交換台の設置を義務づけました。おむつ交換をするのはお母さんだけではないという当たり前のことを、強いメッセージとして州法として発信したわけです。 杉並区ではこれまでトイレの洋式化を中心に議論を進めてまいりましたが、施設再編整備計画が進んでいるこのタイミングで、今後はトイレの洋式化の議論を一歩進めて、男子トイレのベビーベッドの整備もぜひとも検討していただきたいと願います。そこで、地域区民センターの男子トイレについてベビーベッドの設置を進めるべきであると考えますが、区の見解を伺います。 次に、公園のトイレについても同様の視点から伺います。 乳幼児を連れてお出かけになる区の施設は、地域区民センターだけではありません。いいお天気の日に多くの親子が公園を散歩したり、公園のベンチに腰をかけてお食事をしたりする姿をしばしば目にします。これが緑豊かな住宅都市杉並のあるべき姿なんだと思います。そこで、区は、このように公園に遊びに来た御家族が、乳幼児のおむつ交換をどこで行うことを想定しているのか。あわせて、現在の公園トイレのベビーベッドの整備状況について伺います。 昨年度、杉並区は、多世代が利用できる公園づくり基本方針を策定し、公園のリニューアルに取り組んでいます。多世代という視点を盛り込んだこの計画には、育児中の男性も含まれると考えます。もっともスペースも限られているため、いきなり全部の公園に男性トイレの中にベビーベッドを整備することを私も求めるわけではありません。そうした中で、例えば、まずは一定規模の広さで利用者の多いことが想定される、区が設定した32カ所のいわゆる核となる公園を中心として、トイレにベビーベッドの設置を検討するといったことが必要ではないかと考えます。最後にこの点について区の見解を伺いまして、私の質問を終わります。